呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸があると言われます。
一般的には腹式呼吸をした方がよいと言われます。
腹式呼吸のメリットは、
・たくさん空気を吸える
・身体全体で呼吸をするので落ち着いた呼吸ができる(リラックス効果がある)
などです。
胸式呼吸はたくさん息が吸えないので、声を出したとき弱々しく感じられて、かすれたり、こもった声になります。
なので発生する時は腹式呼吸をした方が圧倒的によいと思います。
よくお腹から声を出すと大きな声がでて深みのある声、ツヤのある声が出せると言われます。
アナウンサーや声優など、声の仕事をする人達はふだん自然と腹式呼吸が出来ているようです。
それは、発生の基本である「おなかで支えた声」は、腹式呼吸をしないと出せないからです。
しかし、ここで1つ注意点があります。
先日お話したように舌の筋力が弱くなって低位舌の状態にある人が無理に腹式呼吸をしようとすると喉を痛める危険がある事です。
もともと低位舌の人は呼気の通り道が狭くなっています。
なので鼻呼吸だと苦しいので口呼吸になりがちです。
その状態で深く大きな呼吸である腹式呼吸を意識しすぎると口呼吸で大きな呼吸をしてしまう可能性があります。
そうすると呼気の通り道が狭まった状態で無理に発声するので喉に負担がかかります。
喉に負担がかかった状態で大きな声を出せば出すほど余計に負担がかかり喉を痛める危険が大きくなるのです。
なので腹式呼吸自体はよいのですが順序を間違えない事です。
まず舌の筋力を上げて、低位舌の状態を解消して、その後腹式呼吸を意識して深く大きな呼吸をする事です。
単純に腹式呼吸がよいからと取り入れても、順序を間違えると身体に大きな負担になってしまう可能性があります。
少し専門的な内容なのでもっと詳しく知りたい方は専門家が書いた一般人向けの書籍などを参考にして勉強してみるとよいと思います。